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エンジニアの教育が出来ないIT業界

 
 
IPA独立行政法人情報処理推進機構)の発表では、無回答を除く回答企業のうち5割を超えるIT企業が、年間の総人件費の1%未満しか人材育成にかけていない!という実態が明らかになっています。

 

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<出典:独立行政法人情報処理推進機構 「IT人材白書2012」>

 

 

 

これは2012年発表の2010年の調査データになりますので、リーマンショックに端を発する不景気で福利厚生予算の圧縮などの影響はあったと推察できますが、それはどの業種も同じです。
また、翌年の同調査でも「企業の学ばせる力が弱い!」という題目で引き続き問題視され、1%未満と答えた企業の比率は更に増えています!

 

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<出典:独立行政法人情報処理推進機構 「IT人材白書2013」>

 

 

「なぜ、IT業界は人材育成にお金を掛けないのでしょうか??」

 

あくまで主観ですが、次のような背景があるのではないかと考えます。

 

  • 技術や製品の移り変わりが激しい
    IT業界の技術はドッグイヤーと揶揄されるように矢継ぎ早に新しい技術や製品が登場するため、自社で工数を掛け準備した教材や、予算を叩いて実施した外部研修で得たノウハウがすぐに陳腐化してしまうこと。

  • 参加型の企業、また人事制度の増進
    従来の終身雇用を前提とした所属型企業と対比される、参加型企業・人事制度の増進により、育てた社員が長く自社に所属するという期待度が下がったこと。

  • 多重下請け構造の影響
    以前、書いたようにIT業界は依然多重下請け構造となっています。この構造により下請け企業のエンジニアは各顧客のプロジェクトの都合に合わせ、扱う技術がバラバラになり教育の焦点を絞りにくくなることや、勤務先・時間もバラバラになることで教育の為の「時間」「場所」の調整に苦労しているのではないかと思います。 

     



ということで、宣伝になっちゃいますが、この課題に取り組むためにも
2014年6月よりIT系無料勉強会を開催しております。
開催した勉強会は、無料動画として配信し「時間」「場所」に制限されず学べるようにしたいと思っています。

 

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