エンジニアの「学び方」「働き方」 ブログ

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「多様性を活かすダイバーシティ経営」というけど、本当に必要なの?

 
多様性を活かす組織にしなければ!」
 
最近よく見聞する言葉ですよねー。
 
しかし、これまでの組織のあたりまえは、
 
「組織というものは一丸となるから力を発揮できるんだ!
違った価値観を排除することで対人関係等のコンフリクトは減り、
その集団は結束され強くなる!」
 
と、いった考えが多数を占めていたいと思います。(実際にそれで力を発揮していたと思います!)
 
つまり、多様な価値観(意見)が同居することで、「人間関係の悪化」や「決まらない組織」になってしまうこと、「意見してくれた全員に配慮した中途半端な決定」になるといったデメリットがあるということです。
 
 
でも、わたし個人的には近年の社会環境の変化をみていると、やはり多様性が大事」だと思うのですねー。
「社会環境の変化」とは以下のようなものです。
 
  1. グローバル化.
    海外相手にビジネスするようになった。売ったり、買ったり、一緒に働いたり

  2. 情報化.
    インターネットの台頭、SNSなど世界中の色んな価値観(働き方・組織の意義 etc.)をキャッチできるようになった

  3. 少子高齢化.
    これまでの男性正規社員中心で組織を構成する!って、考え方では優秀な人材の確保は困難になるでしょー

  4. 雇用流動化.
    終身雇用の崩壊・大企業の倒産(いままでは年功序列報酬制度の途中でやめると大きなリスク)。ガマンして会社に合わせるくらいだったら転職したほうがまし

  5. 自己実現欲求.
    食べるのに困る時代ではない。マズロー欲求説でいうと「承認欲求」→「自己実現欲求」(自分の能力を引き出し創造的活動がしたい)まで行っている

  6. 価値観の変化.
    安定を目指し良い大学に行き、良い会社に就職、そして結婚、住まいという社会人としての成功(在り方)の常識が変化

  7. 社会変化の激化.
    業界のリーダーの入れ替わり(Googleは98年9月創業 mixi etc.)や、産業自体が社会から締め出されるケースも(デパート フイルム CD etc.)
    成功の法則の変化が常におきている。 同じような考え方しかない組織、一部の人だけで決める組織は変化に対応出来ないのでは。
 
纏めると、以上の変化から、これから伸びる会社は次のような考えが必要だと思うのです!!
 

<ビジネス上の観点では>
  • 外国人の価値観も理解し、
  • 社会の変化に対応するために多様なアイデア・価値観・考え方が必要!
 
<社員(メンバー)の観点では>
  • 社員の価値観を尊重し、その人らしく気持ちよく働いてもらい、
  • 自己実現の環境を提供し、
  • 個々の都合に寛容にならなければならない。

でも、前述したデメリットがありますね。。。
再度記載します!

多様な価値観(意見)が同居することで、「人間関係の悪化」や「決まらない組織」になってしまうこと、「意見してくれた全員に配慮した中途半端な決定」になるといったデメリット
 
 
では、多様性のメリットを享受しながら、どうすればデメリットを打ち消すことが出来るのか? もっと言うと「どうしたら仕事を楽しくクリエイティブなものにし、みなで物心ともに豊かになれるのか?」と、考えた結果「考え方」と「共通ルール」が大事だと考えました。
 

  1. 皆で考え方を変えること
    みなで、多様性(意見・価値観の違い)は自分・組織を成長させる有難いものだ!と考える!

    発信者:「〇〇だと思うんだよねー」
    聞き手:「そうですよねー」

    ではなく

    発信者:「〇〇だと思うんだよねー」
    聞き手:「なるほどー、でも、私は〇〇が良いと思います! 〇〇の切り口もありますよね!」

    と、いったやり取りがあるからこそ、思考が深まり、個人的にも鍛えられると思うのです。
    また組織的にも、多様な意見・アイデアから、
    二律背反を超越するような高次元なアイデアが採用でき、組織が成長(=構成メンバーのHappyを実現)できると思うのです。

  2. 共通の価値観を持つこと
    皆で多様な価値観を認め合いながらも「ここだけは共通の考え(ルール)でいようね!大事にしよう!」を合意することが大事だなーと思います。
    例えば、意思決定についてですが、多様な価値観であるが故に、多くの違ったアイデア・意見が出ます。つまり決まったことに対し「そうだよね!」とならない、「自分の意見、想いと違った決定」がなされるケースも増えてしまいます。
    このことを理解し、決め方について予め合意しておくということです! ちなみに、この意思決定については以下の様に考えています。

    ------------------------------------
    ①誰が決めるのか良いのか?
    ②どのように決めるのが良いのか?
    ------------------------------------

    については以下の様に考えています。

    ①誰が決めるのが良いか?(検討ファクター)
    ・タスク(課題)に精通している人
    ・そのタスクに関し、情報を集め熟慮するポジションの人
    ・決まったことを実際にやる人


    ②どのように決めるのか?
    意思決定者が、「多様な意見を集め検討し決定し、特に意見してくれた人に何故、そのように決定したか説明する」ことが大事だと思っています。
    また、メンバー全員のマインドが、決まったことは、たとえ自分の意見と違っても協力することが組織の為(=自分の為)なんだと思えるようになれば凄い組織になると思っています!

    その他は、例えば
    「まずは行動」議論ばかりで行動しないと意味はない!行動しながら変えていこう!
    など、色々な組織文化に合わせ、共通の価値観(ルール)を定めらた良いかと思います。