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「心理的安全性」をチームに導入(醸成)するには!?

心理的安全性」この概念は、経営学の一分野として約50年まえからあったらしい!?

2012年にGoogle人員分析部が自社のプロジェクトチームの成功に関連する要因を探った研究(プロジェクト・アリストテレス)で、最も影響があったのが心理的安全性であったことを発表したことで、広く注目されることになった!!

 

Index

  1. 心理的安全性とはなにか?
  2. 心理的安全性、何がそんなに良いの? 
  3. 心理的安全性を醸成するセオリー

 

1、心理的安全性とはなにか?

ハーバード・ビジネススクールの教授エイミー・C・エドモンドソンさんの定義

心理的安全性」とは、チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態であり、チームはリスクをとるのに安全な場所であるとの信念がメンバー間で共有された状態。

 

2、心理的安全性、何がそんなに良いの? 

①無駄の排除


なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか|書籍|英治出版

って書籍をご存知でしょうか? 私の中で心理的安全性をチームに導入(醸成)するうえで参考になった本の一つですが、この和訳の本の帯が衝撃的です。

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ドキッとしませんか? 人間である以上、「できる人だと思われたい!」的な、いわゆる自己重要感や自己顕示欲があるのはあたりまえですが、使い方次第では、精神的にも時間的にも浪費しちゃうってことですね。

 

 ②抜きんでたアイデア

Googleアジア・パシフィック地域における人材開発・育成に、ヘッドとして関わったピョートル氏が自身の著書で、Googleの凄いところは、卓抜した個人の能力、高い報酬、無料の社員食堂などではなく、抜きんでた成果を上げるダイバシティーに富んだ「集合知」を生み出す「チーム」にある!と、言っています。

publications.asahi.com

 



③変化できる

ゲイリーハメル が「未来の経営」という著作のなかで、21世紀の企業にとって最も重要な問いは「変化できているか?」である。と、言っています。

コダックが倒産し14万人の失業者を出した直後に、社員13名のインスタグラムが1,000億で買収されたことは記憶に新しい。変化の激しい現代、ダーウィンの進化論が唱える「強いものが生き残るのではなく変化できるものが生き残る」この原理原則の影響が与えるスピードも速くなっているのだろう。

www.nikkeibook.com

 

 

④職場が楽しい

なにより、職場にストレスがなく楽しく仕事できることは仕事に人生の多くを費やす我々にとっては最高ですよね!

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3、心理的安全性を醸成するセオリー

 書籍や関連文献をみていると、ただいたい次のようなことが書かれている。

いかがでしょうか、しっくりきますか?

確かにどれも大事なことだと思いますが、わたしはなんか「モヤって」した感じなんですよねぇ~ そこで自分なりに「これら全ての深いところには何があるんだろう!」「共有点ってなんだろうと」考えました。

 

こんな感じです!

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この考察から次のように結論つけました。

心理的安全性の必要条件
  1. 互いに知っていること
    人間、知らないもの、未知なものは不安に感じるもの 
  2. ダメなところも含め認め合っていること
    認めるより、まあ好きって感覚だとなお良い

 



また、前述したGoogleのピョートル氏は「世界最高のチーム」で、「これってGoogleさんだからできるんでしょ!?」とよく言われ、「どんなチームでも導入可能だ!」と答えるそうです。

私はこれも、すんなり受け入れられませんでした。心理的安全性=周りに受け入れられている感、認められている感は、主観であり自己肯定感が低ければ、その感覚になれないと思うからです。

これは、NLPのニューロ・ロジカル・レベルって考え方でより上位の階層が、現実に対して強く影響することを示した図です。

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自分らしく居られない=居場所がないと感じる時に、人は自分は劣っている。何かを持っていないからと理由付けをし、下位のレベルで何かしようとするんですね。居場所がないと感じている人が、転職しても変わることは少ないでしょう。同じように読書や研修で知識武装したり、自分から話しかけるような行動をしても、セルフイメージが低いと、相手が、「興味なさそう」「無理に興味あるフリして聞いている」と、思っちゃう。見えちゃうってことです。

 

というこで、3、を付け加えました。

心理的安全性の必要条件
  1. 互いに知っていること 
  2. ダメなところも含め認め合っていること
  3. セルフイメージが低くないこと

 前述した、「OKR」「1on1」「コーチング」「サーバントリーダーシップ」などは、これらの必要条件の上位にあるテクニックなのかなぁと思っています。

 

ちょっと、書き疲れたので今日はこのへんにして、次に「どうすれば心理的安全性の必要条件を満たせるか?」を書きたいと思います。