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日本におけるクラウド普及のカギとは?

【Iaasは今後どの様に普及する?】

今、わたしの一番の関心事である。クラウドコンピューティング(IaaS)は今後、どの様に普及するのでしょうか?

アメリカは日本の数年先を進んでいる!とは、よく耳にしますが、だったら先が分からず困ったときは、アメリカを見れば解決!ってことになりますよね。


しかし、参考には出来ても物事そんなに単純には行きません。アメリカでヒットしたものが日本で同じように普及するわけではない。 それは多分、国民性や社会構造など「環境」が違うからなのでしょうね。この環境というフィルタを通して考えなければ見誤る可能性があると思います。


クラウドにおける環境の違い】
昨年、AWS Summitで、アメリカのITエンジニアは主にユーザー企業に所属しているということを知りました。

http://www.ipa.go.jp/jinzai/jigyou/global-report.html

$クラウドコンピューティング

日本はITエンジニアの7割がSIベンダーに所属、残る3割がユーザー企業に所属しているのに対し、アメリカは全く逆で、7割がユーザー企業に所属、残る3割がSIベンダーに所属しているそうです。     
この事実を知ったわたしは、日本でのクラウド普及には、クラウドプロバイダーと、既存SIベンダーとの連携が重要だと思うようになりました。


【SIベンダーも儲かるクラウド
普及のカギは「既存SIベンダーも儲かるクラウド」にしなければならないと思うのです。
何故なら、エンジニアの分布からも分かるように、日本のユーザー企業はSIベンダーに頼っている。ということが言えると思います。
ユーザー企業のIT責任者は、既に信頼のあるSIベンダーが推奨する(責任をとってくれる)システムでないと導入出来ないというわけです。

つまり、アメリカのように、ユーザー企業が自己責任においてクラウドへ移行という訳にはいかなそうです。また、日本のユーザー企業IT部門が、ガバナンスを取れるようになれるとしても相当な時間を要するのではないかと思います。

そんなSIベンダー側の多くは、クラウドとどう向き合っていくのか?いまだ決定打のない状態なのではないかと思います。
例えば、「AWSは顧客にメリットをもたらすことは間違いない」とは理解しつつも、セルフサービス(=既存SIベンダーの存在を否定)を標榜するサービスをどう自社のビジネスに取り入れるのか?これはSIベンダーにとっては難しい問題だと思います。

SIベンダーは、自分たちが主導権をもって顧客に提供出来るクラウド。そんなクラウドプロバイダを求めており、その辺りが整ったとき、クラウドキャズムを超え一気に普及するのではないか? なんて思います。

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