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エンタープライズシステムとクラウドの相性 は悪い!

何故、エンタープライズシステムのクラウド化が遅かったのかを考えてみました。

 

 【そもそもクラウドの価値ってなんだっけ?】

NISTの定義が前提とはなりますが、

クラウド(IaaS)導入ががもたらす主な価値として「アジリティ」「スケール」「アウトソース」「コスト」をあげることができるかと思っています。

従来のオンプレミスに比べ、圧倒的にシステム調達・構築時間が短縮、変化に柔軟・俊敏に対応できること。⇒「アジリティ」  

需要の変動に対して自社では実現不可能なほどの大規模なプロビジョニングができます。⇒「スケール」  

そして、耐震・空調などの設備・サーバやストレージ等のハードウェア(場合によってはOSやミドルウェア)を、自ら調達・維持管理しなくてもよい。専門家にお任せ出来ること。⇒「アウトソース」  

また、規模の経済性が働き、コストを抑えて調達・維持管理できるということだと思います。⇒「コスト」


【WEB系システムと比較してみる】
そこで、先行して導入が進んだソーシャルやゲームなどに代表される、「WEB系システム」と、やっと導入事例が出始めた「エンタープライズシステム」との性質の違いを、上記クラウドの価値が享受できるか?という観点で比較してみました。

 

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Enterpriseシステムには、WEBシステムのように、利用者の反応を見てサービスを変えることや、利用者が短期間で急増する等のことは少なく、比較的、予測や計画がしやすいのではと思います。利用するのが企業の社員が中心なので、1年で数十倍になる、」なんてことは考えにくい。
結果、エンタープライズクラウドのメリットは享受出来るが、WEB系システムほどではないな~というのが率直な感想です。

如何でしょうか?